金は無いが暇はある年金生活者の貧乏旅行記です。
恐山に最初に行きたいと思ったのはいつごろだったろう。殺伐とした背景に死者の霊を呼び寄せるというイタコの写真はあまりに印象的でした。
この度、盛岡へ出かけることになったので、この機会を利用して、先に恐山へ行くことにしました。
例によって、夜行バスです。上野駅前 10:40発、青森駅前 翌朝 9:00着の便です。ところが、世間は夏休み。渋滞のため到着が1時間20分遅れの10:20。
何とか第2プランの10:34発の八戸行に乗り継ぐことができました。もしこの電車に乗り遅れたら目的地を変更する積りでした。
青森から青い森線で「野辺地」まで行き、そこからJR・はまなすベイライン大湊線に乗り換え下北に向かいます。
線路は陸奥湾に沿って走っています。ときどき海が見えますが、ごくありふれた海岸風景です。それでも、津軽海峡冬景色~♪ などと唄いたくなりますよ。
下北駅で下車。終点の大湊より一つ手前の下北の方がアクセスが良いようです。
電車の到着時間に合わせてバスがでます。買い物する時間はありません。いや、買い物するところなどありません。
恐山にもレストランがありますが、高いし、メニューも僅かです。持参することをお勧めします。
私の場合、青森到着後、顔を洗う時間もなくこここまできました。結局、この日の食事は青森に戻ってからとった夕食1回のみ。朝飯・昼飯抜きとなりました。
恐山の手前 4~5kmのところに「恐山冷水」と呼ばれている湧き水があります。
この湧き水を一杯飲むと10年、2杯飲むと20年、3杯飲むと死ぬまで長生きするといわれています。私は3杯飲みました。死ぬ直前まで元気でいたいのでね。
この水場を霊場の入り口とみなして手水舎としての役割もあるようです。
バスはここで停車して3分ほど待ってくれます。
恐山に到着しました。入山料を払い、さあ..。