被災地再訪問
松島海岸では息子は船で湾内観光、私は近くを散策することにしました。
昼飯前でしたので、安くて旨そうな飯屋はないかとメニューを見比べながら歩きます。これも楽しみの一つです。
遊覧船の乗り場の前に瑞巖寺があります。その瑞巖寺を守護するための五大明王を祀った堂ということで五大堂と呼ばれています。
現在の建物は伊達政宗の命により建築されたものですが、堂の起源は平安初期とのことです。
手前の赤い橋は「すかし橋」と呼ばれ、橋桁に隙間が一杯開けられています。これは、<脚下>を良く見て、気を引き締め参拝しなさいということを表しています。
松島は古来より「奥州の高野」と呼ばれ神聖な霊場でした。これらの洞窟は納骨や供養のためのもので、造営は鎌倉時代に遡り江戸時代まで続いたのだそうです。
松島は牡蠣の養殖が盛んです。養殖業者も津波で大きな被害を受けたのですが、今では何事もなかったように見えます。
牡蠣は旅の前から楽しみにしておりました。1皿 3個900円也。 レモンを絞り、酢醤油を少しつけます。 ミルキーな舌触り...。ン~最高 !
私としては、仙台の街をぶらり散策したかったのですが、息子はあまり興味がなさそうなので青葉城跡へ向かうことにしました。
到着が四時半を過ぎていたので陽は傾き、政宗像はシルエットになりました。
半年前は被災地のごく一部しか見ることができませんでしたが、今回は 気仙沼 → 南三陸町 → 石巻 と海岸に沿って南下しましたので広範囲に渡ってみることができました。 津波の被害は報道で見聞きした大きな町だけではなく、海抜の低い土地すべて被害にあっています。そして被害の規模は阪神淡路のそれとは比べ物になりません。 復旧、復興には長い年月がかかることでしょう。それまで高齢者の気力が続くかどうか、それが気がかりです。