金は無いが暇はある年金生活者の貧乏旅行記です。
「日本の絶景」のサイトで神殿のような写真を見つけました。よくよく見れば、地下の放水路とのこと。
場所は千葉県野田市。我が家から車で2時間ほどなので見学の申し込みをしました。
大雨が降れば取水が始まるので見学できなくなりますが、幸いなことにここ暫くは雨は少なく、予定通り見学できました。
モニターは20台あります。大雨で河川が増水すると、技術者は徹夜で作業にあたるそうですが、この日は誰もいません。聞くところによれば、技術者は専任ではなく、大雨が予想される日の数日前に機器メーカーから派遣されてくるようです。
首都圏外郭放水路は、埼玉県東部の中川・綾瀬川流域の浸水被害を軽減するために、地下50m、総延長 6.3kmのトンネルに川の水の一部を取り込み江戸川に流すものです。蓄えることのできる水の量は最大で
1,350万立方メートル。池袋のサンシャインビルに相当するとのこと。また水を排出する動力は飛行機のエンジンを改良したガスタービンでフルパワーの場合、小学校の25mプールの水量ならば1秒で排出するそうです。すごいですね....!
川の水が一定のレベルまで上昇すると堤防に作られた取水口から自動的に立杭に流れ込むようになっています。その立杭は直径 30m、深さ70mの筒状で、5箇所あります。そして、5つの立杭はトンネル(6.3km)で繋がっています、そしてそのトンネルはこの宮殿のような大きい調圧水槽につながっています。
見学はこの調圧水槽の一部のみに限られています。立杭には近寄ることができません。上の写真は立杭の一部で、この開口部分が見学者の居る調圧水槽と立抗の接続部分になります。
右下の見学者と比較すれば、この調圧水槽がいかに大きいかおわかりになると思います。
男性用小便器に見えるかもしれませんが、立杭のモックアップです。立杭は底で繋がっており(左)、
更に調厚水槽(右)につながっています。