錦秋の涸沢と北穂高
これが大キレットなのか! この馬の背、いやナイフエッジのようなところを渡る登山者が居るというのは驚きです。人が通るところじゃないよ。
粗忽者の私ならば50%以上の確率で滑落するでしょう。まだ娑婆に未練があるので渡りたいとは思いません。
名残惜しいのですが、ぼつぼつ下山にかかります。下りは登り以上に脚に負担がかかるので余裕をもって行動せねばなりません。
奥の山は屏風岩。手前は東稜。
恐れていたとおり下山に時間がかかります。他の登山者には何も問題がない段差でも、私には堪えます。段差が40cm以下になるように丹念にコースを選びながら下ります。
登りはストックを使わなかったのですが、下山は体重を腕で支えるためストックが欠かせません。ある登山者から岩場でのストックは危険ですよ、と声を掛けられました。しかしストックなしでは何ともなりません。勿論、ストックをつく前に十分に安全を確認していますので問題はありません。問題は時間がかかりすぎることでだけです。
涸沢小屋の上あたりではナナカマドが真っ赤に染まっています。
やっと下山しました。標準タイム 1時間55分のところ、な、なんと 4時間10分かかりました。これから、いかにこの登山が私に大変だったかお分かりになると思います。
奥穂に向かった息子が戻ってきました。彼は、奥穂のあと涸沢岳を通り北穂に立ち寄ってきたそうです。彼によると、奥穂のほうが断然歩き易いようで、北穂からの下りには参ったと言っておりました。
まずは無事の登頂を祝し、名物おでんをつまみにビールで乾杯!
翌日、上高地まで下ってきました。出発前の予想に反して、紅葉を楽しみ、登山もでき良い旅になりました。
息子は誕生日に奥穂・北穂の登頂ができたので、良い思い出になるでしょう。
バスの発車時刻までたっぷり時間があるので、上高地温泉ホテルに立ち寄り、ひと汗流して帰宅しました。メデタシ、メデタシ。
1日目 (上高地 ~ 涸沢)
上高地 | 明神館 | 徳沢園 | 横尾 | 本谷橋 | 涸沢 | ||||||
到着 | 出発 | 到着 | 出発 | 到着 | 出発 | 到着 | 出発 | 到着 | 出発 | 到着 | |
5:25 | 6:03 | 6:46 | 6:46 | 7:30 | 7:30 | 8:20 | 8:50 | 9:50 | 10:05 | 12:10 |
2日目 (涸沢 ~ 北穂高 ~ 涸沢)
涸沢ヒュッテ | 北穂高山頂 | 涸沢ヒュッテ | |||
出発 | 到着 | 出発 | 到着 | ||
6:05 | 9:45 | 10:15 | 14:25 |
3日目 (涸沢 ~ 上高地)
涸沢 | 本谷橋 | 横尾 | 徳沢園 | 明神館 | 河童橋 | ||||||
出発 | 到着 | 出発 | 到着 | 出発 | 到着 | 出発 | 到着 | 出発 | 到着 | 出発 | |
07:05 | 8:25 | 8:35 | 9:34 | 10:04 | 11:03 | 11:03 | 11:50 | 11:50 | 12:30 |